子どもの歯ブラシ事故を防ぎましょう!
2017.04.03
院長です。
1999年の東京都杉並区で起きた割り箸事故をご記憶の方も多いと思います。
4歳の男児が夏祭りの綿菓子の割り箸を口に咥えたまま走りうつ伏せに転倒、喉の奥に割り箸が突き刺さってしまった死亡事故です。
幼児はバランス感覚が未熟な場合もあり、このようないたましい結果になってしまいました。
そして割り箸と同じような形状の歯ブラシでも、平成22年から平成28年の6年間で報告されているだけでも139件のけがなどの事故が発生しています。
これは消費者庁が発表したデータになりますが、年齢別では1歳児が64件と最も多く、次いで2歳児の42件、3歳児が17件となっています。けがの原因ですが、歩くなどして転倒が65.5%、椅子からなど転落が13.7%、人や物にぶつかるが10%となっています。
とくに乳児、幼児はなんでも口の中に物を入れてしまう行為が多いため、歯ブラシも口の中に入れたまま移動したりすることが考えられます。歯ブラシは口の中に入れるものですので、柄は鋭利にはなっていませんが、口腔粘膜からするとかなり固いものになります。それに転倒などで衝撃が加われば、頬や咽頭にあたり傷ついてしまう可能性があります。
歯ブラシは時として人も傷つけることもありますので、使用時は保護者の監視下でしっかりと見ていただくようお願いします。
神奈川県大和市柳橋の歯医者 こころ歯科大和クリニックではお子様の歯磨き指導、親御様の仕上げ磨きの指導を行っています。