金具の見えない入れ歯・ノンクラスプデンチャー+金属床の費用や値段
2017.04.23
神奈川県大和市の歯医者 こころ歯科大和クリニックの院長です。
金属金具ではない入れ歯の中でもノンクラスプデンチャーはお選びになる方が多いです。
しかしノンクラスプの素材上、強度が比較的低くなってしまいます。
審美性は高いままで、金属床(きんぞくしょう)フレームを使用することによって強度をアップする方法をお伝えします。
【なぜ金属を使って強くするの?】
左は全てプラスチックのみで製作したノンクラスプデンチャー。
右は舌側に薄い金属フレームを与えたノンクラスプデンチャーです。
これは下顎の金属床フレーム+ノンクラスプです。
裏側から見ています。
表側から見ると金属は見えません。
上の入れ歯でも作ることができます。
金属は内側と咬合面の一部のみに設定しますので、
金属色は表からはほとんど見えません。
通常の入れ歯のプラスチックの厚みは4~5mmほどあります。
樹脂ですから噛む力に耐えられる強度のための厚みが必要となります。
しかし、厚みを増せば強度は上がりますが、違和感はかなり大きくなります。
それを強度の高い金属を使用した金属床フレームに変えると0.5~0.8mm※ほどになり、
違和感がかなり軽減されます。
※症例により異なります
この金属床フレームを使用することによって通常のノンクラスプデンチャーに比べ、内側から歯を支える強度がアップします。強度が高い金属は、ゆがみにも強くしっかり噛めて、見えにくいところに金属を使用しているので見た目のいい入れ歯になります。
プラスチックのみで製作する入れ歯は強度を出すために、通常厚く製作することになります。
この金属床は強度があるのに薄いため、口腔内が広くなり舌の動きを制限しない利点や、金属なので温度が伝わりやすいという温度感覚に優れます。
また、入れ歯自体の歪みも少ないので破折などのトラブル予防にもなります。
上顎にも下顎にも使用できますので、ワンランク上のノンクラスプデンチャーをお求めの方には特におすすめです。
【入れ歯はしっかりとしたカウンセリングから】
保険の入れ歯にしても自費の入れ歯にしても患者様はどれが自分にいいのかわかりません。
特に初めて入れ歯を作る方はとくにご心配だと思います。
総入れ歯であれば、ある程度の察しはつくかもしれませんが、部分入れ歯になると同じ症例は一つもありませんので、なかなか自分にあった入れ歯がわからず、歯科医師の勧めるがままの義歯を入れてしまうことが多々あります。
作った後で、もっとここが薄かったら、前歯に見える金属金具が気になる、発音しづらい、食べにくいなど様々なご要望が出てきますが、製作後には微調整ほどしかできないことがほとんどです。
ですので、そうならないためにも、こころ歯科大和クリニックでは入れ歯を作る前には、必ず丁寧なカウンセリングを行っています。
自費、保険問わず、しっかりと時間を取って行っていますので、お悩み、ご希望何でもおっしゃってください。
何回でも患者様と歯科医師が納得するまで行っています。
そうでないと良い入れ歯はできないのです。
入れ歯は生活をアシストしてくれる大切な道具です。長く使用するものなので、できるだけ患者様のご希望に沿った良い入れ歯を作りたいと考えています。
金属床を使用したノンクラスプデンチャーについて、こちらもご覧下さい。
入れ歯のお悩み・ご相談は、神奈川県大和市 こころ歯科大和クリニックまで