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歯科界でも3Dプリンター時代がやってくる!

2017.05.31

 

院長です。

 

いま、歯科技工(歯や入れ歯を作る分野)の世界では大きな変化が起きています。

 

それは自動化の波と離職率です。

 

歯科技工士とは、歯医者から預かった患者様の歯型模型で差し歯や入れ歯を製作する職人さんです。

 

もちろん製作された技工物(差し歯や入れ歯等)は歯科医院に戻され、患者様のお口の中に詰め物や差し歯が装着されます。

 

近年CAD-CAシステムや3Dプリンタなどの自動製作器の登場で、歯科技工にも大きな変化が訪れました。

 

今でもそうですが、歯科医院から預かった模型は技工士が一つ一つ丹念に扱い、プロの技で差し歯や詰め物、入れ歯などを作ってくださっています。

 

しかし、CAD-CAMシステムや3Dプリンタは歯科医院から預かった模型(スキャンデータ)やCTのデータをパソコン上で読み取るるだけで、あとは機械が勝手に作ってくれるような時代に突入してきました。

 

細かな作業もなく(実際はパソコン上での細かな微調整はあります)クリーンな仕事場で、さぞ今の若い技工士さんが活躍されていると思ったら。。。

 

 

歯科技工士の新人就職者の80パーセントは、3年以内に退職してしまうそうです。

 

 

これはかなりひどい数ですね、これは仕事の量と質に対する対価が、非常に低いのが最大の原因だそうです。

また、ノルマと残業の日々。そして患者様と直接会いませんから、自分がつくった作品がどのように評価されているのさえわからない状況ですので、モチベーションは非常に低いです。

最近でもヤマト運輸の過剰労働が問題視されましたしね。

 

10人入社しても8人は辞めてしまう。これでは技術の伝承が進みません。もちろん自動化が進んできた世界ですが、最後は人の手による細かな微調整が必要ですし、さらにまだは自動化できない技術も山のようにあります。

 

他の技工所に移る方もいるのでしょうが、殆どの方は歯科技工士界に未来はないと他業種に転職してしまうそうです。

 

※インク型3Dプリンターは完成度たかいものの、まだ国の認証が取れていないので販売はされていません。

 

もちろん技工士さんの中にも、技術で収益を上げ歯科医師以上に稼いでいる方も実際にいらっしゃいます。

 

しかし一般的な単純作業と違い、歯科技工士は個々の患者様それぞれに合わせた技工物を作らなければなりません。

いわゆる一品ももののオーダーメイド商品を、毎日毎日正確に作っているのです。

差し歯も入れ歯も詰め物も、同じものはこの世に一つとしてありません。

工場で型押しして大量生産できる既製品ではないのです。

 

 

今の段階では3Dプリンターで作ったとしても細かな最終仕上げは技工士さんです。完全なオートメーション化はまだ先でしょう。

 

夢のある技工業界に見えますが、離職率の高さがこの業界の闇を語っています。

仕事の質と量に対する対価が良ければよいのですが、そうでない現状が今の技工士の離職につながっているのではないかと思います。

また直接患者との対面がないので、仕事のやりがいやモチベーションを高めるのが難しくなります。

 

 

最近は女性技工士さんも最近増えましたが、やはりほとんどは男性です。

男性であれば結婚して子供を育て、家を買う、車を買うなどごく世間の一般的なことができるのが夢じゃないですか。今の技工士ではそれができにくい状況なのです。

 

家はあっても残業でなかなか帰れない。休日も出勤して残った仕事を片付ける。そのため家族と過ごす時間がない。私もいままでこのような技工士さんを何十人と見てきました。

当時、残業は日付を超えるのが当たり前でした(今は残業が厳しくなったので就業時間に帰宅の技工所もあります)

技術職なのでテクニックのある人はさっさと終わらせて帰宅しますが、少しでも手が遅ければ時間がかかり帰れません。

 

 

とにかく今の歯科界は、薄利多売(保険診療)と技工士さんたちの努力で成り立っています。

逆に自費であれば技工士さんも十分な時間と余裕がありますので、より精密な被せものや詰め物ができます。

ヤマト運輸もそうですが行き過ぎたサービスを求めすぎると、結局ユーザーに跳ね返ってくるものなのです。

 

 

※これらの労働条件や待遇を改めている技工所も沢山存在しますし、昔は多かった歯科医院に常駐(専属)する技工士も増えていると聞きます。

 

 

当院も、技工士の方々に支えられて毎日治療ができています。

 

 

神奈川県大和市柳橋の歯医者 こころ歯科大和クリニック

 

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