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保険で白い被せ物の正体は?CAD/CAM冠

2018.06.07

院長です。

 

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ここ数年の保険適応で部位指定による白い歯の被せ物が認可されました。それまでもプラスチックのみで製作された被せ物治療はあったのですが、強度が低くすぐに壊れてしまうため、適応症例が限られ、歯科医師は積極的におすすめしてきませんでした。

 

そんな中、そこそこの強度を兼ね備えた白い被せ物CAD/CAM冠(キャドカム冠)が近年厚生労働省から認可されました。ただし、治療できる部位は上下の第一小臼歯と第二小臼歯(前から4番目と5番目の歯)と、条件はかなり厳しいですが、左右第一大臼歯(奥から2番目)も認められました。ただし条件としては

 

①上下左右の第二大臼歯すべてを有し、なおかつ強い力が加わらないこと、咬む力に耐えうると歯科医師が判断した場合のみ可能

②医科から認められた歯科用金属を原因とした金属アレルギー歴のある方が、医科の診療情報結果を提示した場合。

と、条件はかなり厳しいものとなっております。一般的な症例としてCAD/CAM冠の適応が多いのは第一小臼歯と第二小臼歯でしょうか。

 

 

CAD/CAM冠の素材は一切金属を使用しない、プラスチックとセラミックのハイブリット素材でできています。

プラスチックだけでは強度不足、セラミックだけでは高品質で強度はあるものの高価になるため、その中間のCAD/CAM冠が開発されたのです。金属を使用しないため金属アレルギーの心配もなく、また審美的な面でもこれからの国際社会において対面的にも金属が見えず、恥ずかしくないものとなっています(昔は海外で日本人の見分け方の一つとして、銀歯があるかないかで見極めると笑われていました。世界的に見ても銀歯を大量に歯の治療に入れているのは日本人くらい)

 

いいことばかりのCAD/CAM冠のようですが、もちろんデメリットもあります。

 

歯を削る量が多いこと。

 

これは金属冠と比べるとプラスチックを使用しているため強度も劣るので、強度確保のために冠自体の厚みをとらなければなりません。そのため元々歯が短かったり、かみ合わせの関係で必要な厚みが取れない場合は、強度面やすぐに外れてしまうなどのトラブルにつながるため行っておりません。また歯ぎしりや食いしばりのある方も強度面や外れやすいなどの面でおすすめしない場合があります。また経年的劣化や摩耗、変色もおきやすく、歯垢や汚れも付着しやすいので歯周病や二次う蝕のリスクも高くなります。

 

ブリッジはできない。

 

これも主にプラスチックという強度が弱い素材をメインとして使用しているため、より力の加わるブリッジ使用には認められていません。

 

セラミックで製作した場合と比べると美しさも劣りますし、強度も劣ります。セラミックは歯垢や汚れが付きにくく、つけた当時の輝きが持続します。よって歯周病や二次う蝕のリスクも少なくなります。

 

とはいえジルコニアセラミック冠やe-max冠、メタルボンド冠などは自費治療になりますので、保険内治療でとりあえず白い歯にできればという方にはおすすめです。

 

神奈川県大和市大和駅の歯医者 こころ歯科大和クリニックではCAD/CAM冠の治療を行っています。

 

 

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